木の魅力

 

木の魅力

日本人にとって木はとても身近な存在。でも木のことをよく知らないということもありませんか?
木はわたし達にとってとても良い影響を与えてくれますが、少し誤解を受けていることもあります。
わたし達大和屋は1824年創業以来、ずっと木に携わってきました。
約200年という長い年月を、木と共に歩んできたからこそ、木の魅力は誰よりも理解しています。

ここではそのような「木の魅力」の一部を皆さんにご紹介します。

木って火に弱い?

木って火に弱い?

木造建築といえば、「火に弱い」と思う方も多いのではないでしょうか?

実は、木は燃えたところから炭化(たんか)が始まります。
炭化することで、木自身の燃えるスピードを抑制し、芯まで燃えることを防ぐことができます。
この特性を活かし、現在では燃えたときに木造建築が倒壊しないように、
構造材の大きさを計算して設計しています。これを「燃えしろ設計」と呼びます。

また木には常にある程度の水分が含まれて(=含水率)いるため、
すぐに燃えてしまうこともありません。

こうした木の特性から、皆さんが思っているよりも木は火に強いと言えます。

地震は大丈夫?

地震は大丈夫?

地震が多い日本では、建物が大きな地震で壊れてしまわないか心配なところです。

建物にはシェルターとしての役割があり、そこで重要なのが「耐震性能」です。
建築基準法による耐震基準では、木造・鉄骨造・RC造などどんな構造であっても、
震度6強~7程度の地震が起きた時に倒壊・崩壊する恐れがない建物と定められています。

この耐震基準は大きな地震が起こるたび法改正が行われ、今では世界トップクラス。
新基準で建てられた木造建築物は昔の木造建築物と比べてはるかに耐震性能が良くなっています。

なので、一概に木造が地震に弱いとは言えません。
設計を工夫すれば、木造でも地震に強い建築物が可能です。

こどもへの影響は?

こどもへの影響は?

木に触ると「温かい」と感じたことはありませんか?

これは、木の熱伝導率(熱を伝える速さ)が極端に低いためです。
触った時、ちょうど人肌に近い体感温度なので、過度に体温を奪われることがありません。
特に、温度変化に敏感な乳幼児におすすめです。

また、木にはクッション性があり、衝撃を吸収する性質があります。
卓球のラケットやバッドなどに木が使われるのも、ボールの衝撃を緩和させるためです。

なので、無垢のフローリングを使用した床では、転んでも大きなケガに繋がりにくく、
飛んだり跳ねたりする際も膝や腰への衝撃は少なくなります。

そして、木の香り。森林浴をしていると、なんだか清々しい気分になりますね。
それは、木の香り成分「フィトンチット」が関係しています。
この成分に「リラックス効果」があるからです。
他にも代表的なものとして「殺菌作用」「集中力の向上」「自律神経を整える」などといった作用があります。

木造園舎ってどうなの?

木造園舎ってどうなの?

保育園や幼稚園に通うこども達は、1日の大半を園舎で過ごします。

駆け回ったり、壁に触ったり、柱に寄り掛かったり、床に座ったりと、
こども達は大人以上に園舎に触れる機会が多くあります。ハイハイなどをする乳幼児は特にです。

だからこそ、園舎に「本物の木」を使って『木のぬくもりをこども達へ』伝えてみませんか?
触ると温かく、ぶつかっても大きなケガにならず、とても良い香りがする空間。
何より、木造の造形美は大人でも感動するものです。

感性を育てる大事な時だからこそ、「美しいもの」に触れることが大切です。

木のデメリットとしては「傷がつきやすい」ということ。
しかし、こども達が付けた傷は、園舎の歴史そのものです。
いつか卒園したこども達が大人になった時に、「この傷はあの時の・・・」と思い出になったら素敵ですね。

木は時間が経つにつれ色が変わり、肌触りも滑らかになり、とても美しく味わい深いものになっていきます。
これは木造の園舎にも言えることです。